朝晩がめっきり涼しくなりました。
トリニティ・コンサルタンツの多田です。
前回に告知した通り 本日は故宮博物館の翠球白菜についてです。
台北の故宮博物館のお目当ては これです。
この彫刻は、元々は清の光緒帝(ラストエンペラーの一代前の皇帝)の妃である瑾妃の住居、
永和宮(紫禁城中)にあった為、瑾妃の持参品と考えられています。
葉の上にはバッタとキリギリスが彫刻されており多産の象徴。白い白菜の方は純潔の象徴。
故宮博物館のガイドの話をかいつまんでのお話です。
白い部分は白菜の根元。緑の部分は白菜の葉と、キリギリスとイナゴを1匹ずつ彫り込んでいます。
この小さい方のイナゴだが、リニューアル以前は「キリギリス」と表示されていました。
つまり、キリギリスが2匹いるとされていました。
しかし、最近になって、上にいる小さな方の1匹はイナゴ…
つまり、バッタの仲間であるというのがわかったのでした。
子孫繁栄(多産)を意味するキリギリス(grasshopper)が一匹はイナゴでした。
このことが中華民国(台湾)を生んだと言われています。(だからお宝なのです)
光緒帝には、結局子供ができませんでした。
キリギリスとイナゴでは、子孫は増えませんから。
辛亥革命で清朝は滅び、蒋介石が率いる中華民国ができたのです。
上の写真は翡翠の衝立です。物凄い工芸品です。
作者に同じものを作られると価値がおちるので、製作者は
弟子共々 殺されたようです。
私の想像ですが、翠球白菜の作者も自らの運命を悟り、怨念をかけたのかも・???
メトロポリタン、ルーブル美術館、エルミタージュと並ぶ故宮博物館を是非、お訪ね下さい。
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